話題のOverwatch League構成のコンセプトについて考える
今話題のOWL構成。
今週からプレイオフに入ったOWLでは次期パッチが適応されており、ザリアやゲンジのナーフが入ったパッチでプレイされている。
そんなOWLではほとんどの構成が固定化されている。わずか数試合を除いてほぼすべての構成が以下の構成になっていた。
ウィンストン
ソジョーン
リーパー
キリコ
ソジョーンやルシオといった変わらぬメンツもいる中、導入して早速メタに入り込むキリコやロウティアとされ続けてきたリーパーといったヒーローもいる構成。
ヒーローの特徴
ウィンストンはタンクなのでもちろん、バリアやジャンプでお茶を濁すこともできる。
ジャンプによるポジショニングのしやすさ。
ソジョーンは(ほぼ)ヒットスキャンなので遠距離からのポークができるのでそもそも敵との距離が離れてる。いざとなればシフトで逃げられる。
ウィンストンと同様にシフトでのポジショニング
リーパーは殴り続けることで得られる持続ヒールとシフトによるヒットアンドアウェイ。
以上にキャラと同じTPによるポジショニング。
ルシオは言うまでもなくスピードブーストとウォールライドで全体のアシストとポジショニング。
キリコは壁走りとシフトでの機動力の高さで生存力も高く、ダイブヒーローが主軸のこの構成についていける。鈴もあるので生存力も高い。
すべてのヒーローに共通して言えることは機動力の高さ。機動力の高さはポジショニングや生存力に直結し強いヒーローの重要な条件の一つともいえる。
構成のコンセプト
無限にローテーションをして有利なポジションをとりつつ、ソジョーンのワンピックないし適切なタイミングを見計らってダイブする。
というのがコンセプトなのかなと思った。
複数の試合を見る限り基本的なコンセプトはここにあるが色んな選択肢があるのも強みだと感じた。
一般的なダイブから、べた足でのエンゲージもDPSのチョイスから見ても選択肢に入れられるのが強みの一つ。
キリコのウルトとリーパーとのシナジーもよく、キリコのウルト一つでスキルを使わずとも機動力が上がりべた足でもダイブと同等のことが出来る。
従来(OW1)の典型的なダイブといえば
ウィンストン
D.va
トレーサー
ゲンジ
この構成とOWL構成との一番の違いはサポートが確実についてこれること。
ゼニヤッタは機動力がないので「やられる前にやる」が基本的なコンセプトだったのでゼニヤッタは見捨てるか、しっかりとピールして護る人数を割くことが前提だった。
それに対してキリコは壁上りとシフトがあればダイブ陣についていけるしダイブ陣が危なければラインを下げた味方の下へ飛べばいいので圧倒的に生存能力の違いが生まれる。
誰一人欠けることなく集団戦に挑むことができるのがこの構成の一番の強みと言える。
全員がついてこれるだけのスキルがあるのでローテーションしやすく、ダイブもしやすい。
のではないかという考え。
すべての試合を見たわけではないのでもっと見ればまた違ったものが見えてくるかもしれないし、先に述べたような考察はそもそも間違ってるかもしれないがひとつの考えとして置いておく。
ちなみにこの構成は全員VCが必須でコミュニケーションが大前提とされているのでランクマではただ各個撃破されていくだけの未来が見えるのであんまり強くないと思う。
OWの構成は基本的にじゃんけんになることが多い。
Aの構成を出せばカウンターでBの構成が出る。Bの構成を出せばCの構成が出る。Cの構成が出ればAの構成が出る。
このように複数の構成がまわりまわってチームは答えを出し続けていくので結局のところカウンターの構成がミラー構成になるというのはOWLにおいてありがちなメタ。
今回説明した構成がベストでこのゲームで一番強いとは一概には言えず明確なカウンターがないゆえにミラーせざるを得ないということも往々にして起こりうる。
ただ先にも言ったようにすべての試合を見てるわけでもスクリムを見てるわけでもないので現状最強な構成なのかもしれない。
OWLで出る構成はベストな構成であって最強ではないということはあり得るという話。
Overwatchにおけるサポートと構成とのシナジー
OWを多少触り、ゲームに慣れてきてランクマッチにチャレンジする人や上達していきたい人向けの記事になります。
サポートの選び方
サポートを選ぶ際に注意しておきたいことをまとめたいと思います。
OWには構成によってコンセプトが変わり、その強さも大きく変わる。
まずサポートは基本的に周りに合わせることが必要。始めたばかりの人は自分が好きなヒーローをやるのが一番だが、勝ちを意識するのであれば気を付けていきたい。
サポートヒーローを選ぶ際に着目する点をまとめる。
メインサポートとフレックスサポートという考え方
サポートはメインとフレックスという分類がしばしば見られる。
”メインサポートはヒールやバフが重要な役割となり、フレックスサポートはメインとそれ以外の役割が含まれているもの”
”そしてそれは絶対的な位置づけがあるわけでなくサポートキャラの組み合わせによってメインとフレックスは変わる相対的な考え方”
あくまで1つの指標として、
メインサポートに挙げられるのはルシオやマーシー、モイラなど。
フレックスサポートの代表はアナやゼニヤッタ、バティストなど。
これはあくまで指標の1つであり絶対的なものでは無い。先に述べたようにサポート同士の組み合わせによってメインとフレックスという概念は変わってくる。
っていう認識をしているがもっといい表現はあると思う。
実際に具体例を挙げてみる。
ルシオは広範囲ヒールとスピードブースト使って集団戦に影響を与えるのが主な役割。プライマリーでのダメージはそもそも期待されていないし集団戦にそれを期待している人は少ないだろう。
もちろんダメージがだせればそれはより素晴らしいことには変わりないが。
ゼニヤッタはヒールもそうだが、それと同じくらいプライマリーによるダメージソースと不和のオーブによる集団戦の影響が期待されるキャラ。
アナ & ブリギッテ
この組み合わせではどちらも仕事量の多いフレックスサポートとなりうる。
ブリギッテはそもそも回復に条件や上限がある。故に近距離での集団戦でなければ爆発的なヒールは見込めない。
アナはコンスタントなヒール量もあり、どちらかというとアナがメインサポート寄りになるが強みである阻害瓶やちょっとしたダメージを出すことも忘れてはいけない。
なのでメインサポート寄りとはいってもやることはフレックスサポートとしての役割とほぼ変わりは無い。
サポートは原則イキってはいけない。キルすることよりも死なないことが集団戦に影響を与える。
イキリルシオなんて言葉が生まれるのもルシオがメインサポートだからこそなのである。
基本的にはメインサポートとフレックスサポートそれぞれがいるのが好ましい構成といえる。
あるいはヒール量が足りるのであればダブルフレックスサポートなども強い構成。
タンクとのシナジー
OW2になり、タンクがゲームに及ぼす影響が大きくなったことでタンクに合わせてサポートを選ぶのも一つの基準になる。
まずラインハルトやオリーサといった比較的機動力が悪く、ジリジリと戦闘のラインを上げるタンク陣。
機動力を補うためにルシオが代表的なピックになる。また近距離での大きなヒール量やスキルが活用しやすいモイラやバティスト、ブリギッテなどもこれらのタンク陣とのシナジーは高い。
逆にシナジーがないヒーローとしてはマーシーが挙げられる。ガーディアンエンジェルによる機動力が売りのマーシーだが、地に足を付けたタンク陣ではその強みが生かせない。
次にウィンストンやレッキングボールなどのダイブタンク。
機動力に優れたタンク陣にはやはりゼニヤッタやアナがシナジーとしては高い。ゼニヤッタの調和のオーブは一度つけてしまえば長距離でもヒールを続けられる。不和のオーブとダイブとの相性も抜群。
アナもゼニヤッタと同様遠距離からヒールも可能で、阻害瓶によるキル関与も見込める優秀なサポート。
ルシオなどもシナジーは高く、タンクをサポートするというよりもその他のサポートやダメージ陣をタンクのダイブのスピード感に合わせてあげることでタンク陣との足並みを揃える。そうすればダメージ陣がダイブタイプのヒーローでなくともタンク陣とのシナジーも高くなる。
現在のトップティアに位置付けるキャリータンクのDvaやザリアにはルシオやアナ、ゼニヤッタあたりだが両ヒーローのキャラパワーで大体のサポートに合う。タンクが死なないようなヒール量とキルへのサポートが出来るヒーローが好ましい。
今作でタンク陣はキャリーロールになったのでサポートを選ぶ際のわかりやすい一つの指標になったと思われる。
ダメージとのシナジー
基本的にはアナとゼニヤッタを使っていれば困ることはあまりない。
フランカーDPSにも遠距離からヒールすることが出来るし、その他にはベタ足でヒールできる。
フランカーがいるにも関わらずルシオ、モイラ、マーシーでサポートを構成するのはよくない。シンプルにヒールが回らないからワンピックをとる仕事のフランカー陣がワンピックとってもそのまま死ぬだけになってしまう。
せっかくの人数有利を無駄にしてしまう形になる。
特殊な例としてファラやエコー。エコーは強いていえばだが。
ファラを出すならマーシーは欲しい。通称ファラマと言われるファラマーシーはヒットスキャンが必須となりダメージヒーローだけでは処理しきれずチーム全体で意識しないといけない。
低ランク帯を抜けたいダメージプレイヤーはファラマやっておけば抜けられる。
サポート同士のシナジー
基本的にメインサポート2人にはならない方がいい。
それはヒール量が過多になり、手持ち無沙汰になってしまうことが大きな要因に挙げられる。
フレックスサポートならばヒールも片手間に他の仕事も出来る故にやることが無くなることもないし集団戦への影響も大きい。
良くない例
これは典型的なダブルメインサポートの例。そもそもマーシー自体やることが少ない、ルシオも敵への影響力の少ないヒーローになるので二人共が同じものを見てしまうことになる。
まぁヒール量は多いだろうし全体の生存率は高いだろうが決定力に欠いているしダメージヒーローとの相性も悪くなりがち。
敵への影響力と集団戦の決定付けるワンピックの影響力もある。
ランクマッチなどでは基本的に相方のサポートとのシナジーを意識することが大切かと思う。
相方がメインサポートを選んでいるならあなたはフレックスサポートを選ぼう。
そして時にはダブルフレックスサポートにしよう。
ダブルメインサポートにはしないようにしよう。
その他のポイント
パーティを組んでいるかどうか。
試合後半になれば力量が見えてくるのでキャリーしてくれそうなプレイヤーに合わせる。
ファラが出ていようとダメージを出さないならマーシーから他のヒーローにスイッチしても構わない。
エイムのいいソルジャーがいればダメージの出さないゲンジがいてもナノブーストはソルジャーにつければいい。
総括
結局のところ、フレキシブルに対応しなけれならない。
つらつらと書き連ねたが、これらはあくまで目安に過ぎず妄信してはいけない。
何事も柔軟に対応しよう。
LOLエアプなのに世界大会を楽しめている理由
導入
今回はLOLエアプの俺が世界大会を楽しめる理由を書いてみたいと思います。
もうプレイインステージは終わってしまったけどworlds2022が絶賛開催中なのでこんな記事を思いつきました。
まず、LOLのプレイ時間は約2時間。AI戦をたぶん3戦ほどしかやっていない。
世界で最も人気のあるゲームの一つであるLOLを触らずしてゲーム好きは語れんだろうということで始めてみた。が、周りにはFPSプレイヤーばかりなのでLOLを教えてもらえる環境はない。
最近では有名配信者もLOLやることが増えたのでせめてスキルとかうまいプレイくらいは理解できた方が楽しめると思って始めてみた。
始めたもののキャラが多すぎること、それぞれのレーンに合ったキャラがわからないこと、どんなスキルなのかわからないことが重なってうまくのめり込めず。
あまりにもキャラが多すぎて一から勉強するほどの気力もない。
それでもゲームの大会は大好きだから見る。
その結果LOLの知識がまるで無いのにも関わらず大会を楽しめる漢が生まれたのである。
何を楽しむのか
雰囲気
これは簡単に行ってしまえば雰囲気である。
うまいプレイも失敗したプレイもわからないのでそういったところでは盛り上がれない。
ただLOLの歴史が長いおかげでたくさんの解説配信があるし、実況解説陣の理解度も非常に高いように感じる。
おかげで構成のコンセプトもわかるし、勝つために必要な組み立ても解説してくれるのでその解説を追って試合運びを見ればなんとなく楽しめる。
集団戦
集団戦に関してはエフェクトいっぱいだし、スキルもわからないので何が起きているのかさっぱり。
でも見応えはあるし、オフライン大会だから観戦も聞こえるしで華がある。
ダメージがデカかったり、たまたま目に入ったキャラがうまくスキルをよけていたりすれば盛り上がれる。
推し
次は推しのチームを見つけること。
個人的に韓国リージョンがどのゲームも好きなのでDamwon KIAとかT1が好き。
初めてちゃんと大会の映像を見たのがDKがworldsを優勝した動画だったので思い出補正でDK。
T1に関してはFakerという誰でも知ってるレジェンドがいるのでミーハーな私は惹かれてしまう。
推しのチームを見つけることでただ漫然と見るのではなく”応援”するというモチベーションが追加される。あまり知識がないうちは強いチームを推しにすれば見たい試合数が増えてモチベーションにつながる。
上記の3つが主に楽しめている要因。
LOLのこと全然知らないし、大会見ても楽しめないと思っているそこのあなた。
エアプでも楽しんでいる人間もいるのでぜひ見てみてほしい。
初心者がOW2を楽しむために。
OW2が出てからいくつか記事を書いてきたうえで、Overwatch自体はやったことないけど「OW2をやりたい」、もしくは「OW2を始めた」ひとがどうすれば楽しめるのかを改めて紹介したいと思います。
最初に
まずは一番最初にシネマティックトレーラーを見よう!!!
OWのシネマティックトレーラーはこの世にあるゲームの中で一番。(※個人の見解です。)
この映像を初めて見た時はゲンジの登場、ラインハルトとブリギッテのシールド連結シーンは普通に泣いた。
紹介したのはOW2がBlizconで初めて発表された際の映像。
その他にもたくさんのヒーローのバックボーンに触れるような映像がたくさん。
ぜひとも見てほしい映像ばかり。
FPS経験の有る人は?
これまでにFPSのタイトルをやってきたかどうかでどんな楽しみ方ができるのかというのは変わってくると思う。
FPS経験者はそもそもエイムすること自体には慣れているだろうし、ゲームすることへの慣れがあると思うのでゲーム性も比較的早く理解出来るでしょう。
そういう人は今まで私が書いてきたような記事を参考にしてOW2のゲーム性などを楽しむことをお勧めしたい。
具体的に言えば、経験を生かしてダメージロールをおすすめする。
中でもソルジャー76やソジョーン、ウィドウメーカーなどの銃を撃つキャラは練習なしでもエイムが出来ればいいヒーローなので楽しめる。
ただエイムするだけでは物足りない人、オーバーウォッチ感を感じたい人はトレーサーやゲンジ、をやればオーバーウォッチ感を存分に感じられるだろう。
FPS経験のない人は?
FPS経験がないひと、あるいはFPSをそこまでやり込んだ経験のない人はなによりもやりたいヒーローをやろう。
”じゃあやりたいヒーローって?”という話になってくるが、それはいろいろと決め方がある。
一番のおすすめはヒーローの見た目。
シンプルに見た目がかっこいい、かわいいヒーローを選ぶのが最もモチベーションにつながるはず。
どのロールに関わらず、見た目が好きなヒーローを選ぼう。
そして先に紹介したシネマティックトレーラーを見ることでより各ヒーローの魅力を知ることが出来る。
ティアリストうんぬんを今までに書いておいて言うのもなんだが、やはりこういう部分が一番モチベーションにつながるし楽しめる。
オーバーウォッチは闇のゲーム
”オーバーウォッチは闇のゲーム”なんて言葉をそこかしこで聞くだろう。
ただそんなものはどのゲームにもいる。
どんなゲームにも闇はある。
オーバーウォッチに始まったことじゃない。
流行りのVALORANT、APEXにだって暗い部分はあるのだから、対人ゲームにおいてこういったものが存在しないなんてことはないし、なくなることもない。
オーバーウォッチを触った配信者がこぞって「オーバーウォッチは闇のゲーム」なんて言うからそれを見ている人は腰が引けるし、新規も入らない。
大してやっていない配信者が言うのがより癪に障るのだが、そんなことはおいておいて。
”オーバーウォッチは健全で平和なゲーム”
なんて綺麗事は言わないが、どこぞの配信者の言葉を鵜吞みにして腰が引けてるくらいならまずやってみてほしい。
別に他の対人ゲームとなんら変わらないのだから。
総括
言いたいことはみんなオーバーウォッチやろう。
こういう記事を書いていて言うのもなんだが、想像を超えて新規プレイヤーが参入しているように感じる。
OW1をやっていないから周りとのレベルの差が気になる人は始めよう。
初心者は全然いる。
Overwatch2 サポートロールをやりたい初心者向け
今回は少々記事が長くなってしまったので目次を利用ください。
サポートについて
前回のタンク編に続いて今回はサポート編。
私はOW1の頃からずっとサポートメインでやっていたのでちょっとニッチな話になってしまうかもしれないのでご了承ください。
OW2になりタンクが減ったことでサポートに与える影響は大きい。
それぞれのキャラの性質に合わせたプレイがOW1のころよりもより重要になっていると思う。重要になっていると同時に必要とされている。
そしてOW1よりもより”ヒーラー”ではなく”サポート”としての性質を強く帯びている。
OW1初期頃は”サポート”よりも”ヒーラー”と呼ばれることが多かったように味方を回復することが主だった役割という認識が強かった。
それもゲームへの理解が進むにつれて認識は変わっていった。
OW2になり盾が減り、お見合いが減った結果サポートにできることが増え、できることが増えた結果やらなければならないことが増えた。
サポートのバフ
OW2では”一秒間ダメージを受けない状態が続くと自動で体力が回復する”パッシブスキルが追加された。
この追加されたパッシブスキルにより、総じて自衛スキルが高まった。
OW1でサポートのケツ持ちをしていたサブタンクがいなくなったことによる補填スキルともいえる。
サポートティアリスト
今回のティアリストはかなり個人的なもの。
理解度がかなり低いキャラもいるのでそこらへんのティアはかなりあいまいなモノになるが、ご愛敬。
詳細については次の話題と並行して説明したいと思う。
アナ
まずはアナ
アナはOW2の最強サポート筆頭。
ヒール量も多く、プライマリーによる遠距離からの若干のポークも期待できる。
そしてなによりバイオティックグレネード(通称:阻害瓶)が強い。
味方に使えば阻害瓶自体にあるバーストヒールとヒールブーストによる回復量増加で瀕
死状態でもフルHPに持っていけるヒール量。
そして相手にあてればヒールを一定時間無効化させる回復阻害効果。
OW2での盾の減少によって瓶が通りやすくなり、阻害効果を入れやすくなった。HP有利を取り、阻害瓶を投げてキルにつなげやすくなったことでこのスキルの重要性は増した。バイオティックグレネードは味方にではなく出来るだけ敵に投げることを意識するだけでも集団戦の勝率は格段に上がるはず。
ウルトのナノブーストは現状ゲンジ環境ということもあり、シナジーが高いこともアナが現環境TOPティアたる所以である。
またそんな最強コンボ筆頭のナノブースト+龍神剣もスリープダーツで止められる(当たれば)といった全部盛り最強キャラである。
ルシオ
ヒールとヘイスト(味方の足を早くする)を持つアシストキャラクター。
アンプ・イット・アップによりヒールかヘイストのどちらかの効果を爆発的に上げることもでき、広範囲のヒールができる優秀なキャラクター。
また壁を走ることが出来る唯一のキャラクターで弾避けもでき、生存能力の高いキャラクターでもある。
ルシオはアナとの相性も良く、前回書いたように集団戦そのものが軽やかになったので先にスピードブーストで仕掛けられるルシオは強いかなという印象。OW2でのスキル変更はなかったが、OW1の頃と同様変わらず強いという印象。
ウルトのサウンドバリアはこのゲームで一番最強(※諸説あり)なのでサウンドバリアがあるだけで集団戦に勝てる。
ゼニヤッタ
ゼニヤッタもアナと同様にタンクが減ったことでダメージを出しやすくなった。
OW2で総じて固くなったタンクを不和のオーブをつけることでキルに繋げやすくなることがゼニヤッタの強み。
ウルトの心頭滅却は実質無限ヒール。前作同様、強い。カウンタープレイはアナの阻害瓶やジャンカークイーンのウルトなど極一部のスキルであることも大きな強み。
OW2での最も大きな変更点といえばゼニヤッタ専用のパッシブスキル。
”パンチ(メレー)にノックバック効果が付与”されたことでより自衛スキルが高まった。ゼニヤッタは他のサポートキャラと比較して体が丸く、エイムしやすいことが弱点。そのためサポートの中でも優先して狙われやすいゼニヤッタだが、追加されたパッシブスキルでダメージキャラを簡単にピールできるようになった。
ブリギッテ
3スタックのヒールパック(リペアパック)と通常攻撃を当てることで周囲をヒールすることが出来るシールド持ちキャラ。
OW2を通してCCスキル(行動阻害系スキル)の削除が進んだことでブリギッテのスキルにも若干の調整が入った。
以前はスタンさせられたシールドバッシュもノックバックのみとなり、ウィップショットに関してもノックバックを持つ。またシールドを持っていることから単体での自衛能力の高さ、1vs1性能はサポートキャラの中でも随一。
サポートロールをやっていてどうしてもすぐに死んでしまうという人はブリギッテを触ってみるといいかもしれない。
キリコ
キリコの性能や使い方についてはすでに単体で記事にしているのでぜひそちらをご覧いただきたい。
バティスト
バティストはヒットスキャンの通常攻撃と範囲ヒールを持つチーム全体の生存力を高めることが出来るキャラクター。
自己ヒールと周囲にバーストヒールを与えられるスキル(リジェネバースト)とドローンを展開させることで効果範囲内のチームメイト、自身を無敵状態にするスキル(イモータリティフィールド)を持つ。
チームのアシストというよりもヒールが主だった役割であるため、ヒールに意識を集中させやすい。
しかし通常攻撃でダメージも出せるので始めたてのプレイヤーは通常攻撃の方に意識を割きすぎてヒールがおろそかにならないように注意するべき。
イモータリティフィールドはやたらめったらに使うのではなくチームメイトが瀕死になったときだけ使うように最初は意識しよう。また、ドローンの距離感も把握しておけるとなおよい。
自身の近くにいるときは通常ヒールとリジェネバーストで対応してスキルが届かないときはイモータリティフィールドを投げてサポートしよう。
マーシー
マーシーは味方へヒールビーム、ちょっとしたバフビームを接続し、味方をひとり蘇生(リザレクト)させることが出来る唯一のキャラクター。
また味方の位置へ飛んでいくことが出来るので逃げスキルが優秀なキャラクター。体も細いので弾が当たりにくいことも強みである。
操作も非常に簡単でスキルもシンプルでわかりやすいのでOW2を始めたばかりの人にはぜひおススメをしたい。
おススメをしたいのだが、今作のサポートロールでは最も弱いキャラだともいえる…
簡単にいえば他のキャラの方ができることも多く、わざわざマーシーである必要がない。またOW2で味方へ飛ぶスキル(ガーディアンエンジェル)の挙動も変わったことでムーブも小難しくなった。
より優秀な逃げスキルを持っているキャラ、より強いバフスキルを持つキャラ、より大きなヒール量を持つキャラといったようにマーシーでなければならない理由がまるでない。
ただファラとの相性は依然抜群で、常にファラの方へガーディアンエンジェルを使えばヒットスキャン系のダメージキャラにしか落とせなくなる。
また低レート帯のランクであればファラマーシーを落とせるほどエイムのいいプレイヤーは少ないと思われるので無双しやすい。
これからサポートキャラをうまくなりたい人にはおすすめしないが、フレンドとパーティーでやるんだけどサポートやる人がいないから仕方なくサポートをやる初心者にはおすすめするキャラになる。
モイラ
最後にモイラだが、モイラは非常にシンプル。
通常攻撃とヒールを持ち、スキルは攻撃かヒールどちらかのボール(バイオティックオーブ)を生成し投げる。そして無敵状態になり逃げられるブリンク。
またヒールを使うには制限がある。相手にダメージを与える(通常攻撃とスキルどちらでも可)ことでヒールのスタックが回復するのでヒールと攻撃をバランスよく行う必要がある。
シンプルゆえにできることも少ないのでマーシー同様、始めたばかりの人には扱いやすいがキャラとしての性能は頭一つ落ち込んでいるのがモイラ。
他のキャラを選びましょう。
総括
サポートキャラではキャリーすることはできない。
タンクやダメージがキャリーできるようにしてあげるのが役割。
どんなに強いプレイヤーもヒールがもらえなければデスしてしまう。
弱いプレイヤーもアシストをもらうことでキャリーできるようになる。
チームを後ろから支えて、キャリーの手助けをしてあげることがサポートロールの楽しさ。
出来ることは多い。キャラによっては集団戦で与える影響はかなり大きい。
サポートロールをやったことない人はやってみてほしい。
サポートは後ろからチームや集団戦を見ることが出来、最も第三者視点を得られるロールなので他のロールが行き詰ったときはサポートをやってみるといいかもしれない。
いいタンクやダメージ地打ったものがわかってくるはず。
そしてサポートをやっていればサポートに優しくなれる。
キャリーもできないのにヒールしろと連呼するプレイヤーにはならないでね。(経験者談)
OW用語集 知らなくても問題ない編
今回はOWをやるうえで覚えておくといい単語をまとめました。
覚えなくてもゲームをプレイするうえで支障はありません。
ヒットスキャン
”弾が即着であること”
ソルジャーやキャスディ、ウィドウメーカーがその代表格。
攻撃に偏差がなく、エイムさえ合っていれば攻撃が当たる攻撃の種類を指す。
ex.)ファラがいるからヒットスキャンを使う。
プロジェクタイル
”弾に偏差があること”
ゲンジや、ファラがその代表格。
エイムがあっていても弾の軌道を理解し、敵の挙動を予測して打つ攻撃のこと。
ヒットスキャンと対になる単語。
ex.)プロジェクタイルヒーローをメインに使う。
CC
”行動阻害”
OWでいえばアナのスリープダーツや、ソンブラのハック、ドゥームフィストのパンチによるスタンなどが挙げられる。
OW2になったことでCCスキルは極端に減った。ダイブ系ヒーローが台頭すはこういったことが要因。
ex.)CCスキルがないのでトレーサーを使う。
ダイブ
”機動力のあるヒーローで特定のヒーローへ飛び込みキルにつなげること”
敵陣へダイブすることから来た単語かと思われる。
主にダイブヒーローはウィンストン/Dva/ゲンジ/トレーサーが代表格。
これらのヒーローを使った構成のことをダイブ構成という。
ex.)相手のサポートへダイブする。
ピール
”味方を攻撃している敵を味方からはがすこと”
英単語の”peel”から来た用語。
野菜の皮を剥くピーラーなどが想像しやすいかと思う。
主にサポートが使う単語。相手ダメージヒーローにサポートが絡まれているときに、タンクや味方のダメージヒーローが”ピール”することになる。
ピールするだけでサポートからの好感度は爆上がりする。
ex.)トレーサーに絡まれているゼニヤッタをDvaがピールする。
エンゲージ/ディスエンゲージ
”集団戦を仕掛けること/集団戦から退くこと”
この単語はLOLなどでも使われる汎用的な言葉でもある。
ランクマッチなどの実際のコミュニケーションでは使われる場面は少ないと思われるが、こういった記事や文章の形では出やすい。
ex.)サウンドバリア使ってエンゲージする/味方サポートがデスしたのでディスエンゲージする
ポーク
”遠距離攻撃で敵にダメージを与えること”
この単語も同様そんなに実際のコミュニケーションでは頻繁には使われないと思うが、覚えておいて損はない。
単語を覚えると同時にどんなキャラがポークに向いているのかも覚えておくといいかもしれない。
基本的にヒットスキャン系ヒーローや遠距離でもダメージ出せるヒーローがポークできるヒーローに該当する。トレーサーやゲンジなどはポークには向いていない。
ex.)ハンゾーとソルジャーでポークしてシールドを割る。
メタ
”現環境における強いキャラや構成のこと”
こちらは最近ではVALORANTでもよく聞く単語だと思う。
常にメタキャラ、メタ構成を追うのは大事。
ex.)今はトレーサー、ゲンジがメタ。
キャリー
”個人の力で集団戦や試合自体を勝利に導くこと”
これも汎用的な言葉。今更わざわざ説明するまでもないかとは思う。
サポート以外のみんな、キャリーしてくれ。
ex.)ゲンジでキャリーする。
C9
”ペイロードやポイントに触らず放置することで試合に負けること”
これはOWならではの単語。
OW1の競技シーン初期頃、有名チームの”Cloud9”がよくポイントを踏み忘れて大事な試合を落としてしまうことがあった。
以来、ポイントを踏み忘れ試合に敗北することをCloud9に限らずc9といわれるようになった。
ex.)オーバータイムで敵がC9した。
フォーカス
”集団戦において特定の敵を集中狙いすること”
今回紹介した単語の中では一番大切で必ず覚えてほしいもの。
OWはヒーラーという役割がいる以上、一人ではキルしきるには難しい。
そういったときに、しっかりと一人ではなく二人以上で同じヒーローを狙い続けることで楽にキルを取れる。
これは脱初心者の上で最も大切。味方の位置を常に意識することでフォーカスはやりやすくなるので視野を広げるといった点でも意識すべきポイント。
ex.)ゼニヤッタをフォーカスして人数有利を作る。
Overwatch2 キリコ(kiriko) の使い方と評価
キリコについて
カネザカにて祭られているお狐様を信仰することでお狐様の力を借りた”キリコ”はOW2で新しく登場したサポートキャラ。
OWのアニメーションはとても魅力的でクオリティの高い映像なので一見の価値あり。
スキル
プライマリーは回復の御札で味方のヒール。
セカンダリーはクナイ。唯一のダメージソースとなり、HS倍率が通常よりも高い3倍となっている。
そしてスキルはブリンクと無敵効果を付与するグレネード。
ブリンクは距離30mまで使用可能で長距離のブリンクが可能。
無敵効果はかなり時間は短いものの、状態異常(スタンや回復阻害)を打ち消す効果がある。また自身にも使うことが可能。
ウルトはお狐様の導き。アニメーションであったような鳥居と道を作り出し狐が走る。効果は移動速度と攻撃速度の上昇(ウィンストンやザリアにも効果あり)。
全体的に自衛スキルが多く、生存能力が高い。回復の御札もある程度味方に照準があっていれば勝手に御札が味方に付いてくれるのでヒールに意識が持っていかれにくい。
ただプライマリーのクナイはファイアレートが低く単発なのでコンスタントにダメージを出そうとするとハードルは高い。
ウルトは実際に味方に使ってもらうとわかるが、とてつもなく火力が上がる。
キリコの全体の性能を見ると、生存し続けることでスキルやウルトで集団戦のアシストを継続的に行えることが強みと言える。
キャラ性能
上記に二つティアリストを提示したが、画像の通りおすすめ度もキャラパワーもちょっと評価は低め。もちろん出たばかりで書いている自分自身も理解度が低いのでティアも下がってしまう部分はある。
もうちょっと使ってみて更新記事出すかも。
おすすめしづらい理由の一つとしてスキルが多く、それぞれ役割が違うので常に考”何をするのか”考えながらプレイしなければならないので少々ハードルは高いかなと。
キャラパワーとしては申し分ないのだが、ルシオ/アナ/ゼニヤッタを外してまで使うかといわれると難しいラインになってきてしまう。集団戦において存分にパフォーマンスを発揮するタイプのキャラなので高ランク帯や競技シーンではこれ以降見られるかもしれないが、一般プレイヤー目線からすると少々難しい。
実際にプレイするとなると少々ハードルは高いが、何よりもキャラデザインが可愛い。
OWをそんなにプレイしたことがない方や、OW2から始めた人は何よりもプレイすることに対するモチベーションは大事。
モチベーションを保つ上で大切な要素のキャラデザインが圧倒的にいいのでそういう意味でおすすめはしたいキャラのひとり。
キリコを入れた構成
キリコはフレックスサポートに当たるキャラだと思うがどのキャラと合わせても割と機能しそうなのは強みだと思う。
ただルシオだと役割が被るのとヒール量が若干足らない問題が起きかねない。
全体としてはダメージロールにヒットスキャン系やスナイパー系のキャラよりもダイブできるキャラや、ファラ/エコーとも相性はいいかとおもう。
しっかりとグループアップしてウルトから一気にダイブすればキリコのウルト一つで集団戦を勝ち切れるほどのパワーを持っていると思う。
総括
万能ゆえに器用貧乏になりそうだが、しっかりとコンセプトを理解し味方と一緒に動けば強みを発揮できそうなキャラ。
あとはどれだけクナイを当ててダメージを出し、ウルトの回転率を上げれるかにかかっている。
現状は強くはないが、決して弱くはないというのが率直な感想。
OW2の配信と同時に解禁されたキリコは日も浅く、ランクマッチにも導入されていないのでまだまだ開拓はこれから。
https://twitter.com/IDvelonica